うつ病を治すのはどこにいけばいいの? 『心療内科とカウンセリング併用のすすめ』
病院には精神科や心療内科があり医師が薬を用いた治療を行います。
カウンセリングとはカウンセラーが行うもので、投薬は行わず、心理療法を主に行い、
問題解決のための相談援助を行うことです。
精神科や心療内科は前者が精神的な症状のある人を診療するのに対して、
後者はストレスによってあらわれた体の症状を診療する科と分類されています。
先に記述した通り、うつ病を患う患者数は増加の一途をたどり、
いつも予約でいっぱいで待ち時間が長く、診察は短く投薬のみのことも多いという現状があります。
一方、カウンセリングがどのようなところで受けられるのかと言うと、民間のカウンセリングルームをはじめ、
最近は学校や会社にもカウンセラーを配置するところも出てきて、様々な場所で受けられるようになってきています。
病院の診察と比べると、一人一人にかける時間が長く、親身になって話を聞き、
どうなりたいのか・どうしたいのかという目標を設定し、
その達成に向けた解決方法を見つけるサポートをするという特徴があります。
いかがでしょうか?
両者はうつ病治療について語られるとき、並べられることが多いのですが、
その中身は全く違うアプローチの方法になるのです。
それでは、一体どこに行けばいいのか?
疾患による気分障害が著しく最悪な状態も考えられるようなときや、身体症状がひどく表れているような場合は、
すぐに病院へ足を運ぶことをおすすめします。
また症状を起こす原因がストレスであったり、
薬物治療で状態が落ち着いてきてからの再発防止に向けたアプローチなどは
自分に合ったカウンセリングルーム及びカウンセラー探しがおすすめです。
では、実際にうつ病の発症から社会復帰、再発防止までのことを考えると、
この二つの機関をどう活用していけばいいのでしょうか。
私の答えは「併用が効果的」です。
なぜかと言うと病院では一般的に医師と関わる時間も短く、
薬で危険な状態を脱してから先のことはなかなか相談しづらいからです。
うつ病はストレスが一番の要因と言われ、
その原因の根本から絶たないと結局は同じ苦しみを繰り返すことになりかねません。
そのストレスを感じるのは自分であり、その考え方にはマイナスの方へ偏るという癖がある場合が多いのです。
ストレスを無くすというのは現実的には無理だと言わざるを得ませんから、
ストレスを感じにくく自分の考え方を進化させる方に力を注ぐことが大切なのです。
薬で症状を抑え、ストレスを感じにくい考え方を取り入れることで、うつ病の回復は早くなり、
回復後の人間関係や再発予防にも良い効果をもたらすでしょう。
その際のポイントは「自分主体である」ことです。
カウンセリングは行けばカウンセラーが直してくれるというところではありません。
カウンセラーが積極的に自分から話し、どんどんアドバイスを与えてくれるという認識も少し違います。
カウンセラーは話の中から、その人にあった解決方法を探り、本人が思いついたり気づいたりできるように手助けをする人です。
また、悩んでいる本人がどうすればいいのかに気づき、実行することが必要なので、繰り返しになりますが自分から治そう・変わろうと動くことがとても重要なのです。
どうぞ参考にしてください。