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つらい症状で苦しんでいる子が安心できるように……


不登校や引きこもりの背景には、うつ病があると言われています。
今回は、つらい症状で苦しんでいる子に対して、何ができるのかをお伝えします。




子どもにうつ病の症状があるとわかった時、
なぜ起こっているのか、どうすれば治るのかと、
考えることでしょう。

 

ですが、まずは、じっくり体や心の症状について、
子どもの話を聞いてあげてください。

 

あまり口を挟まず、子どもの話を訂正したり注意したりは
しないでください。
うまく言葉で表現できない中、頑張って話してくれている子にとって、
自分を否定されたように感じてしまう可能性があるのです。

 

1つの考えに固執してしまうこともありますが、
その時は、少し時間を置くなど、
いきなり考えを変えさせたりはしないように気をつけてください。

 

やはり、自分を理解してもらえない、と孤独感を
深めてしまう可能性があります。

 

 

思春期は、変化の多い時期です。
それまでは「親からどう見えるか」ということを重視してきましたが、
「友達からどう見えるか」を重視していくように変化する時期なのです。

 

親に言いにくいと感じることも多いので、
「言いたくないこと」まで聞き出さないように
気をつけてください。

 

なにより、子ども自身が安心できる環境を整えることが
重要なのです。




子どものうつ病の治療は、大人のうつ病と同じで、
不足してしまったエネルギーを取り戻すために、
心身の休息が必要となります。

 

家でゆっくり休ませるにしても、
家族だけで解決しようとする必要はありません。

 

専門医はもちろん、学校の教師や養護教諭、
スクールカウンセラーなどに協力を求めましょう。

 

また、児童相談所や教育相談機関といった公的機関も
相談を受け付けています。

 

子どもを支えるご家族にとっても、
信頼できる相談者がいることは支えになるでしょう。

 

 

もしかしたら、いきなり病院に行くのは抵抗があるという方も
いらっしゃるかもしれません。
あるいは、子ども自身が病院を怖がることもあるでしょう。

 

そういった場合は、カウンセリングを利用することも
考えてみてください。

 

カウンセラーは、医師のように診断をしたり薬を処方したり
することはできませんが、
自分の症状をうまく言葉にできない子どもから、
丁寧にその思いを引き出してくれるはずです。

 

また、どう子どもに接していいかわからない大人にも、
アドバイスをくれるでしょう。



 

うつ病は、治るまでに様々なフォローを必要としますが、
回復させることのできる病気です。

 

ただ、再発には注意が必要です。

 

うつ病にかかった大人に、いつから症状があったかと聞くと、
10代からあったという回答も少なくないようです。

 

うつ病を長引かせないためにも、早期発見・早期治療が
重要になります。

 

 

しかし、周囲の大人がピリピリしてしまうと、
それは子どもに伝わってしまいます。
子どもが安心できる環境を作るためにも、
あなた自身の心身の健康には十分に気をつけてください。

 

子どもを本当に安心させることができるのは、
家族や教師といった周囲の大人たちの心からの笑顔でしょう。

 

どうか、その肩の力を抜いて、
自然体で子どもに接してあげてください。


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