「最近気分が重たい…」どういう時に、どの病院にかかったらいいの?
チェックリストやアプリで「うつ病」と診断され、病院を受診しようかと思う方もいらっしゃるようです。
しかし、安易に「自分はうつ病だ」と判断し、病院にかかることは時期尚早です。
もちろん、うつ病の診断をやってみるということは、
アナタの心がやや疲れているのは間違いありません。
ストレスを溜めない考え方、ストレスを解消する方法を身に着け、早い段階で対応しましょう。
しかし、「最近気分が重たい…うつ病なのかも」と気になる方もいると思います。
では、どういう時に、どの病院にかかればいいのでしょうか。
自分がうつ病かどうかなかなか自分で見極めることは難しいですが、精神科医がうつ病かどうか判断するに当たっては、次の3つの要素を照らし合わせています。
1、「量的なもの」…悲観的な考えになる、こころの動きが鈍くなるなどの程度が大きい
⇒極端に憂うつで食事もできない、生きていても仕方がない
2、「質的なもの」…「憂うつ」の内容。明らかに自分のせいではない出来事も自分のせいだと捉える
⇒日本経済が悪いのは私のせいだ、会社の成績が良くないのはすべて私のせいだ、私は罪深い人間だ
3、「持続期間的なもの」…症状がどのくらい続いているか、ほぼ毎日症状がでるかなど
⇒世界的な標準では2週間以上の持続とされている。
以上のように、うつ病かどうかの判断は3つの要素から判断しています。
もし、自分がその「3つの要素が当てはまるなあ」と思うのであれば、病院を受診しましょう。
憂うつ感や自責の念、自殺願望が2週間以上続くのであれば、うつ病の可能性があります。
次に、初めにどの病院を受診するかですが、これはその人の状況によって変わっていいのです。
例えば更年期の人が「うつっぽい」と感じていれば「婦人科」を受診するのも手です。
更年期の人はホルモンバランスが崩れやすい時期のため、精神的に不安定になりやすいとされています。
そのため、婦人科においてもうつ病の知識や関心が高まり、治療技法も改善されてきています。
また、会社勤めであれば「産業医」との面談、信頼できる「家庭医」がいるなら「家庭医」に。
もちろん「精神科」に行くことに抵抗感がなければ「精神科」を受診するのもいいでしょう。
受診するルートは色々あっていいのです。
まずは早めに受診し、ご自分の状態を把握し、早期発見・早期治療に結びつくと良いですね。