「自分はダメな人間だ・・・」過剰に自分を責めていませんか?
例えば、些細なミスかもしれませんが、コピーを間違って少なく取ってしまい上司から怒られたということがあったとします。
その時、うつ病の人は「なんにも出来ない存在なんだ」と自分をあたかも無能の人に感じてしまいます。
周りからしたら、「そんなに落ち込まなくてもいいのでは?」と感じますが、
本人にとってはそれが「自分の存在意義に関わる」問題なのです。
実は、うつ病の人は、自己評価がマイナスになっているのです。
日常の出来事で、客観的に見れば本人のせいではないのに、「自分のせい」だと思い、自分で追い詰めてしまいます。
そうなると、自己評価が下がり、「役に立たない人間だ」「なにひとつ出来ない奴だ」と思い込むようになり、そしてそう思う自分に対しても嫌になります。
たとえ、周りが「○○さんはちゃんとやれてるから」「今頑張ってるじゃん!」と本心で思って励まそうとしても、本人には届きません。
それは、本人の頭の中で「どうせ心から思ってないくせに」と思い込んでいるからです。
以上のことから分かるように、うつ病の人は自分に対しても、他人に対しても正常な判断がされていません。
「思い込む」という行為がどんどんマイナスの感情へと導いてしまっているのです。
しかし、うつ病の人が「思い込む」ことには根拠がありません。
「自分は役に立たない人間だからいないほうがいいんだ」
これは、自分が「役に立たない」と思い込んでいるだけで、周りの人はそう思ってなどいないかもしれません。
とはいえ、うつ病の人にとっては自分の判断が正しいと思い込んでいます。
だから、周りの人には中々気持ちが理解出来ないのです。
しかし、うつ病の人がそう「思い込んでいる」のだという知識があれば、気持ちや行動の理解にも役立ちます。
少しでも辛さが軽くなる様、お役立てください。