“性格のせい?”いいえ。それは「気分変調症」かもしれません②治療法
別記事で、気分変調症の症状が「性格のせい?」と思われがちなことをお伝えしましたが、
それは比較的軽い症状なことに加え、その症状は誰でも抱くことがあるものだからなのです。
あなたも何かにつまずいたとき、失敗したとき、落ち込んだり、不安に思ったり、自分がダメだったんだと思ったりしたことはありませんか?
気分変調症の人は、このもやもやした状態、前向きにはなれない状態が2年以上続くのです。
大うつ病と比べると軽度とはいえ、学校や会社などの社会的生活を何とか送ることができるという状態が長期間続くというのはとても辛いことでしょう。
落ち込み、漠然とした不安に苛まれ、自尊心が低下しているため、対人関係が苦手で消極的になりがちです。
また考え方に偏りがあることが多いため、ストレスを解消することが出来ない場合、うつ病を誘発してしまうことがあるのです。
気分変調症は薬だけではなかなか治りません。
そのため治療法としては、薬を服用して症状を軽くしながら、心にかかる負担を減らすこと、考え方を変える訓練を時間をかけて取り組んでいきます。
具体的には
自分自身の良いところに目を向ける
信頼できる相談相手を見つけて、なんでも話すという経験を重ねる
などを自分で意識して行うことが効果を出す秘訣です。
効果的な治療としては、病院での投薬とカウンセリングでの心理療法を併用していくことです!
治療の主役は薬ではなく人です。
まず自分で変わろうと思えるのに時間がかかるかもしれませんが、ゆっくりじっくり新しい自分の扉を開けていきたいものですね。