札幌うつ病.com カウンセリング

若い世代を苦しめる新しいタイプのうつ病があります


若い世代、特に女性に、従来のうつ病とは違うタイプが増えています。
今回は、そんな『新型うつ病』や『非定型うつ病』についてお伝えします。




 

 

『新型うつ病』というのは、正式な病名ではありません。
従来型のうつ病と区別するために、便宜的につけられた名前です。

 

同じように、従来のうつ病とは違うタイプのうつ病に
『非定型うつ病』があります。
こちらは、正式な疾患名です。

 

 

 

新型うつ病も非定型うつ病も、一般に知られているうつ病とは
症状の出方が違います。
そのため、従来型のうつ病よりも
詐病やワガママといった誤解を産みやすくなっています。

 

 

《非定型うつ病の症状》
・憂うつな気分にはなるが、楽しいことがあると良くなる
・鉛のような疲労や倦怠感がある
・強い不安感がある
・夕方から夜にかけて、症状が強くなる
・他者の反応に過敏に反応する
・眠りすぎるが、その眠りは浅い
・特に甘いものに対して、食欲が増加する
など……

 

 

従来型のうつ病でしたら、楽しいことがあっても
憂鬱な気分から抜け出すことはできません。

 

しかし、非定型うつ病の場合は逆です。

 

例えば、仕事中はひどく憂うつで気分が落ち込んでいても、
終業後の友人との飲み会の時には元気になって参加するなど
ということが起こるのです。

 

これは、気分反応性といって、甘えとは違います。
非定型うつ病の症状で、
感情の波を自分ではコントロールできないのです。

 

 

また、他者の反応に敏感になります。
ちょっとしたミスを注意されただけでも、
「自分が責められている」などと被害的に受け取って、
周囲を攻撃してしまうことさえあります。

 



 

 

非定型うつ病にならないためには、他のうつ病同様、
規則正しい生活を送ることが大切です。

 

乱れたリズムで生活を続けてしまうと、
心身の症状が悪化してしまいます。

 

 

もしも非定型うつ病にかかってしまった場合、
同じく、生活リズムを整える必要があります。

 

そして、できれば、仕事には行ったほうがいいです。
もちろん、体調など考慮する必要はありますよ。

 

ただ、非定型うつ病の場合、自分への自信を失っているため、
他者の反応を気にして、自分を守ろうとしているのです。

 

ですから、昼間は目的や目標を持って過ごし、
小さな成功体験の積み重ねで、
自信をつけていくことが重要になります。

 

 

周囲が注意することとしては、SOSの発し方です。

 

強い不安感や焦燥感を抱いている時には、
自傷などの行為でSOSを発する場合があるのです。
そういう時は無理をさせず、しっかり見守ってあげてください。

 

 

非定型うつ病は、決して怠けていたりワガママで
行動しているわけではありません。

 

うつ病という病気に振り回されてしまっていることを
知ってください。

 



戻る

関連記事