うつ病に関する正しい知識と家族同士が助け合うことで明るい未来が開けます!
うつ病とは症状が良くなるのに一般的に長い時間を必要とします。
また、正しく治療をしていかなければ症状が悪化してしまい、本人にも家族にも今より辛い明日が訪れることになりかねません。
もしも家族の一人が何とかしてうつ病の人を支えようと奮闘したとしても、先述したように回復には長い時間と良い時悪い時の波があるのです。
その間、一人だったなら、とてつもない孤独感、先の見えない不安感に襲われることでしょう。
家族が何人かいるならば全員が、うつ病について正しい知識をもち、それぞれが支えていくことで、本人の心の添え木になれます。サポートする家族間でも一人じゃないという心強さも生まれるでしょう。
たとえ家族が一人であったとしても、うつ病に関連する知識を持つことで、近くの自助グループへ助けを求めることも可能であったり、カウンセラーの手を借りることもできるでしょう。
またうつ病の本人が病気により起こしてしまう理解しがたい行動や言動をどうとらえるのかも、知識があるのと無いのとでは大きく違い、サポートする家族の心をいたずらに傷つくことから守ってくれるでしょう。
うつ病は周りのサポートがあって、本人がうつ病と向き合って治療していくことで良い方向に向かっていきます。
治療のために、そしてサポートするあなたの健康のためにも、ぜひうつ病を正しく理解しましょう。
うつ病の正しい理解のためには、2つのポイントを知っておきましょう。
1、うつ病本人を良く見る (かかっているうつ病の状態を知る)
うつ病の本人を良く見て、その人が「何ができて何ができないか」などを把握しておく必要があります。
例えば、お皿洗い、ゴミだし、歯磨きなどでいいのです。
うつ病の人の多くは、「自分が役に立っていない」「自分はできない」と表面には出さなくても内心そう思っています。
ですから、本人ができることに目を向けることで「自分は生きていていいんだ」「自分だってできることがあるんだ」という自尊心をもつことができます。
また、本人の言動や様子に注意しましょう。
うつ病の人の多くは、人生を悲観して極端なことを考える傾向があります。
その最悪の事態を回避するために、日頃の本人の行動や言動を把握しておく必要があります。
例えば、生きる辛さを口にする、連絡なく失踪するなど、いつもと様子が違うというときはいつもより注意をはらうべきです。
2、うつ病を学ぶ機会をもつ
うつ病はどういう病気なのか、社会的な支援はあるのか、家族はどうサポートするのかなどの知識を習得していきます。
知識習得の方法としては、自分で学ぶ方法や病院で学ぶ方法などが考えられますね。
・自分で学ぶ方法
本やインターネットで調べる、自助グループ(うつ病をサポートしている側の人たちのコミュニティ)や専門家のセミナーなど
―病気の知識については、友人の口コミやネットの書き込みは間違っていたり偏った見方のこともあるので要注意
・病院で学ぶ方法
主治医に直接聞く、患者・家族の会(定期的な交流、話し合いなど)
うつ病を正しく理解することは、サポートする側の人にとって、とても大切なことです。
それは、サポートするあなた方が、うつ病の人と接するときにどう接するのか、どういう心構えでいればいいのかなどを知り、あなた自身が健康でいることに役立ちます。
なおかつ、うつ病本人の症状を和らげたり、改善させたりすることにももちろんつながります。
サポートする側の人は、「うつ病の人を良く見る」「うつ病を学ぶ機会をもつ」というポイントを大事にして、
自分たちの今のうつ病を本当の意味で正しく理解していきましょう。