女性の方ご存知ですか?月経前に現れるうつ病の一種「月経前不快気分障害(PMDD)」
PMSは90%もの女性に見られるといい、日本産婦人科学会によれば「月経前3~10日の間続く、
身体的または精神的症状で、月経の発来とともに減退、ないしは消失するもの」と定義づけられています。
その症状は、下腹部痛に始まり、頭痛、肩こり、乳房の張り、むくみ、肌荒れなどがありますね。
この身体的症状以外に、イライラや注意力の低下、不眠、精神不安定、などの精神的症状も見られます。
では、女性特有のうつ病PMDD(月経前気分障害)の場合はどうなのでしょうか?
PMDDは月経がある女性の中で、約5%に見られる症状で、
PMSにおける症状の中でも特に精神的な症状が非常に強く、社会生活に支障を来すほどの場合を指します。
前述のようにPMSとの大きな違いは、コントロールできないほどの気分の悪化が見られる点です。
主な症状として、重度の抑うつ状態、物事への興味の減退、絶望感、などがあり月経の始まりとともに影をひそめるのが特徴です。
具体的には、涙が止まらなくなったり、他人へ攻撃的な態度をとってしまったりと、いずれにしても社会生活に支障が出るのは間違いありません。
この原因はPMS・PMDDともに女性ホルモンの影響と考えられています。
ご存知のように、女性ホルモンのバランスと言うのは月経の周期ごとに刻々と変動していきます。
この女性ホルモンの分泌量のバランスが崩れることで一時的に不安定な状態になり、
身体的・精神的に不快症状が現れてしまうと考えられているのですね。
また、この症状にはうつ病の薬が有効です。
月経前だけの症状とはいえ、女性にとってはとても辛いものです。
自分の傾向をきちんと把握し、薬をうまく使っていくのがいいですね。
ちなみに、ホルモンバランスを整えるという意味で有効な手段があります。
普通に聞こえるかもしれませんが、規則正しい生活を送ること、疲れたら休息を取り、睡眠時間はしっかり取ることです。
それからイソフラボンが女性ホルモンに似た働きがあるので、大豆製品を積極的に取ることもお勧めします。
このように、月経前だからしょうがないとあきらめていた、非常に不快な症状にも実は病気が潜んでいるかもしれません。
特にPMDD(月経前気分障害)はうつ病と言う治療が必要な病気です。
安定した生活を送るためにも、異常を感じた時には専門家を訪ねてみることをお勧めします。
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