妊娠中、不安や憂うつ感が消えない……
妊娠中にうつ病にかかる、という印象は少ないかもしれません。
しかし、うつ病のきっかけとなるストレスの感じ方は千差万別です。
例え、妊娠を心から喜んでいたとしても、
それに伴うさまざまな出来事に強いストレスを感じてしまうことが
あるのです。
子どもの場合は入学時、社会人の場合は昇進などをきっかけに
うつ病にかかることもあるので、
おめでたいことだからうつ病にならない、という考えは間違いなのです。
もちろん、うつ病にかかるのは、当人のせいではありません。
原因の1つに、妊娠・出産時にはホルモンのバランスが
崩れる、ということがあります。
心も体も、ともに不安定になりやすい時期なのです。
さらに、つわりや貧血などの体調不良に、変化していく体への戸惑い、
カフェインや飲酒の制限など、
生活をこれまでと変えざるを得ないこともストレスとなることでしょう。
他にも、「良い母親になること」や、周囲の悪気の無い期待を
プレッシャーに感じるということもあるでしょう。
それは、初めての妊娠でも何度目かの妊娠でも同じことです。
最初から『完璧な母親』『良い母親』にはなれません。
子どもと一緒に成長していくしかないのです。
下記のような症状が続くようであれば、注意しましょう。
・イライラする
・無気力になる
・疲労感が続く
・楽しいと思えない
・落ち込む
など……
不安や心配事があれば、
ご家族や専門機関に相談することをオススメします。
相談を受けたご家族も、聞き流したりせず、
訴えをしっかり聞いてあげてください。
妊婦さんは、想像するよりずっと強いストレスにさらされています。
話しを聞いてもらえるということで安心する面もあるはずです。
自治体によって違うのかもしれまでんが、
母子健康手帳にうつ病の兆候などが記載されているでしょう。
札幌市では、『さっぽろ子育て情報サイト』でさまざまな情報を
発信しています。
母子の健康状態を確認する『妊婦健診』も受けられるので、
この機会に、専門家に不安を相談するという手段もあります。
また、働いている場合は、会社に申し出れば、
妊婦健診受診のための時間をもらえはずです。
これは男女雇用機会均等法という法律で決まっているそうです。
妊娠・出産に関する不安や疑問は
積極的に相談していくようにしましょう!
妊娠しても、決して一人ではありません。
お母さんもお腹のお子さんも元気に過ごせるように、
周囲の協力や自治体の支援を活用していきましょう!