とにかくしっかり休む時期です!〜うつ病急性期
うつ病の『急性期』とは、うつ病と診断を受けた時から、
3ヶ月ほどの期間を指します。
この時期は、憂うつ感や何もする気にならない、といった、
うつ病のさまざまな症状が重くのしかかる時期です。
極端なほど悲観的な考えで、自分も周囲も傷つける場合があるので、
本人はもちろん、そばで支える家族にとっても辛い時期になります。
急性期にもっとも大切なことは、
「しっかりと休養をとること」です。
病院に行っている場合は、医師から処方された薬を
きちんと服用することも重要になります。
休職をして自宅療養に努めることもあるでしょう。
しかし、うつ病にかかる人は、その性格上、
「ただ休むこと」を受け入れにくい面があります。
例えば、自分が休むことで迷惑をかけているという罪悪感を
抱くかもしれません。
あるいは、休職している分、
経済的な面を心配してしまうかもしれません。
家事などができないために、家族に負担をかけているという
申し訳なさを感じることもあるでしょう。
ですが、この時期は、失ったエネルギーを補うための時間です。
食事もせず、睡眠もとらずに働き続けられる人なんていませんよね。
うつ病にかかった時点で、
活動のためのエネルギーが足りていない状態なのです。
そんな状態で無理を重ねるということは、
自分を傷つける行為に他なりません。
うつ病は病気です。
その病気を治すために、しっかり休みましょう!
では、どんな風に休めばいいのでしょうか。
ここで少し、例をご紹介します。
まず、睡眠をしっかりとる。
眠いと感じたら、必要な分だけしっかり寝てください。
そして、何もせず、ゴロゴロする。
「何もしない時間」というのを作ってみましょう。
もしかしたら、「何かしなくては」と焦る気持ちが出てくるかもしれません。
焦っている自分を自覚して、
「いまは休む時なのだ」と自分に言い聞かせてみましょう。
周囲の人に気をつけてほしいこともあります。
この時期には、遊びに誘ったりしないようにしましょう。
「気分転換になる」と考えがちですが、すでに述べた通り、
活動するためのエネルギーが十分ではない状態なのです。
たとえ楽しいことだとしても、
活動することでそのエネルギーを使い潰すことになりかねません。
急性期にも、調子の良し悪しには、波があります。
昨日はすごく調子が悪かったけれど、今日はすごくいい!
といって、休むことをやめてしまえば、
またもやエネルギーを使ってしまうことになります。
しっかり休んで、力を蓄えましょう!
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