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うつ病にかかりすい考え方のクセとは……?


人それぞれ、考え方にはクセがあり、
そのクセがうつ病につながる場合があります。
今回は、うつ病にかかりやすい考え方のクセについてお伝えします。





『考え方のクセ』と一口に言っても、それは1つではありません。
代表的なものをいくつかご紹介します。

 

 

まずは、「ものごとを悲観的にとらえる」というクセです。
良いできごとであっても、悪い方にとらえてしまいます。

 

例えば、頑張って勉強した結果、
テストの点数が前回から上がっていても、
「勉強してもこの程度の点しかとれない」と
悪いように考えてしまいます。

 

あるいは、新たな仕事を任されたけれど、
「きっと他の同僚より上手くできない」などと、
否定的な考えに偏ってしまいます。

 

 

次に、「極端な一般化」があります。
嫌なできごとが起こった時や失敗をしてしまった時、
それが一時的、または例外的なことだと考えず、
一般的なことだと考えてしまうのです。

 

例えば、就職活動で1社の面接に落ちてしまった時、
「もう自分は就職なんかできない」と思ってしまう、
といったように。
今回だけの失敗だと思えないので、
どんどん憂うつになってしまいます。




他に、「2分割思考」というものもあります。
全か無か、あるいは白か黒、という風に、
ものごとを二つに分けてしまう考え方です。
100のうち、100できなければ、
結果は0なのだと評価してしまいます。

 

例えば、試験でいつも100点をとっていたのに、
ある試験では99点になってしまったとします。
そんな時、「100点をとれないダメなやつだ」と
自分を責めてしまうのです。

 

 

そして、「〜すべき、という厳しい目標の設定」があります。

「服装はきちんとすべき」や「挨拶はきちんとすべき」と、
がちがちに厳しい目標を設定してしまいます。
できるに越したことはありませんが、
どんな時でもできるというわけではないでしょう。

 

家でリラックスする時くらい、ゆるい服装をしたいですよね。
しかし、この考え方をする人は、厳しく律しすぎて、
できなかった時に自分を追い詰めてしまうのです。

 

 

最後に、「レッテル貼り」というものがあります。
自分に対して、否定的な評価をして、
「自分はこうなのだ」と決めつけてしまいます。

 

例えば、「自分は話ベタなのだ」と思っているとします。
他の人と話す機会があってもうまく話せなかった時、
「やっぱり自分は会話もちゃんとできないダメな人間なんだ」と
過剰に自分を貶めてしまうのです。




 

自分で自分を傷つけてしまう『考え方のクセ』を
簡単に変えることは難しいでしょう。

 

ただ、少しずつでも変えていくことはできます。
少しだけ立ち止まって、自分の考え方が自分を苦しめていないか、
見直してみてはいかがでしょうか。



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