女性は男性よりうつ病になりやすい?!
ご存知ですか?
女性は男性よりもうつ病になりやすいと言われています。
学校や仕事以外にも、妊娠や出産がきっかけとなりうつ病になることもあります。
うつ病の症状が出やすいタイミングを知り、予防しましょう。
一時期、女性のうつ病患者数は男性の2倍とも言われていました。
2014年の厚生労働省の調査では、女性が約70万人、男性が約42万人となっています。
※2014年10月時点での気分[感情]障害(躁うつ病を含む) の総患者数です。
2倍まではいかなくなりましたが、それでも十分、女性患者数のほうが多いことがわかります。
うつ病の発症に男女で差が出る原因として、女性ホルモンの影響があります。
女性ホルモンの乱れは、こころと体に大きな影響を及ぼします。
長い期間、不調の要因として女性を悩ませることの一つが、「月経(生理)」です。
「月経前症候群(PMS)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
女性ホルモンの変動によって、月経前に起こる不快な症状の総称のことです。
症状の数は、なんと200種類以上と言われています。
また、人によっては月経後のほうがそうした症状が出やすい場合もあります。
PMSの症状には、体の不調とこころの不調があります。
一部をご紹介します。
《体の不調》
・眠気または不眠
・疲れやだるさ
・頭痛・頭が重く感じる
・肌荒れ・にきび
《こころの不調》
・イライラする
・ぼーっとする
・憂うつ感な気分になる
・集中できない
さらに、学校や職場でストレスがかかると、
このような症状が強められるということもわかってきたそうです。
そして、女性だけのライフイベントである妊娠・出産の時期も
女性ホルモンが大きく変化します。
どんなに妊娠・出産によって幸せな気持ちになっていても、
不安感や恐怖感、心配事というストレスが尽きることはないでしょう。
「産後うつ」という言葉がありますが、うつ病のきっかけになる時期は
決して産後だけではありません。
妊娠中も産後も、ホルモンバランスの崩れで、心身ともに疲れているのです。
他にも、不妊がうつ病のきっかけになることもあります。
それだけ大きなストレスがかかるということですね。
うつ病になってしまうのは、あなたのせいではありません。
体と心が疲れてしまっているのです。
まずは、女性は男性よりもうつ病になりやすいということを意識してください。
そして、自分の体とこころに負担がかかる時期や大きなストレスがかかる時期は特に、
無理をせずに休養をとったり、リラックスできる環境づくりをしてみましょう!