人間誰しもパーフェクトではないのです。
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自分にその完璧思考を強いるということは、他人にもそれを求めてしまいます。
それゆえ、自分の思い通りに行動しない他人にストレスを感じ、イライラをぶつけてしまいます。
イライラをしきりにぶつけてしまうと、周りから良い印象をもたれにくくなり、孤立してしまう場合があります。
また、自分の作り上げた理想像の通りでないと許せなくなり、自己嫌悪や自己批判へと結びつき、
ひいては精神を病んでしまう場合があります。
自分を責めすぎないように、人間誰しも完璧ではないという見方で物事を考えると気持ちが楽になります。
そのためには、自分を客観的に見ることが大事になってきます。
下にあるうつ的思考パターンの中に自分の考え方が当てはまってないか確認しましょう。
そして、もし当てはまっているものがあればその思考から脱却するための対処法も合わせて確認しましょう。
◇思い込み・決めつけ…根拠がないのに、自分の考えが正しいと思うこと。「いつも」「必ず」「絶対」を多用。
【対処法】
・成功と失敗を分け、過去に成功したことを思い出す。
・自分の考えの論拠を探してみる。
・「いつも」「必ず」「絶対」という言葉を使っていないか考える。
◇白黒思考…物事をすべて0か100かで考えてしまうこと。
・あいまいさを受け入れる。
・できていること、できていないことの両方を挙げてみる。
・失敗したことを自分の能力以外のことで考える。
◇べき思考…何かを行うときに「絶対こうすべき」と考え、終わったことを「ああすべきだった」と思い悩むこと。
・柔軟に対応することを意識。
・他の人が自分にどうアドバイスしてくれるか想像。
◇自己批判…何か問題が起きると、すべて「自分のせい」と責めること。
・なにかあったとき、それぞれの責任者を書き出してみる。
・その責任がある根拠も書き出す。
・その上で問題を整理してみる。
◇深読み…ふとした言動に対し、相手の考えを考えすぎて、決めつけて判断してしまうこと。
・相手に直接気持ちや事情を聞いてみる。
・第3者を介して聞いてもらう。
・自分の考えの具体的な根拠を挙げ、その反対の見方を書いてみる。
◇先読み…自分で先回りして、悪い方へ悪い方へと事態を考えること。
・失敗は成功のもとと考える。
・失敗しそうな要因を具体的に検討し、対策を講じる
・上手くいかなかったら反省し、次に活かそうと考える。
以上、6つのうつ的思考パターンですが、いずれの思考パターンも自分の主観のみの思考になっています。
つまり、対処法として大事な視点は「本当にそうなのか」と疑って客観的に見ることです。
客観的に見ることで、ダメな自分も良い自分も認めるといった考え方が出てきます。
人間誰しもパーフェクトではないと気付くことが、うつ病治療において重要な視点なのです。