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うつ病治療の“反応・寛解・再燃”ってどういう意味?


うつ病のことを知ろうとするとき、うつ病の治療において独特な使われ方をする言葉があります。

その言葉には反応・寛解・再燃などがありますが、それぞれどういうときに使われるのかご存知ですか?

 


 

 

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うつ病と診断を受け、投薬での治療を開始して調子のいい日、悪い日の波を乗り越え、少しずつ少しずつ回復への階段を上っていきます。

 

そして、ほとんど以前の元気が回復している状態を「寛解」と言います。

 

 

寛解

 

 

上の図のように、寛解の後には回復期がはじまり、回復を迎えた後にも再発の予防をしていく期間があります。

つまり、「寛解」という状態は病気の症状こそ、少し前に比べてずいぶん見られなくなっていても、完全に治癒したという状態ではないのです。

 

寛解は先の見えない辛い症状から少し明かりが見えてきたところです。

ここで安心しきって、薬の服用を止めたり、復職して無理をしてしまったりすることで、「再燃」という再びうつ症状が出るということも十分にあり得るのです。

 

まずは寛解の意味、どの状態で使われる言葉なのかお分かりいただけたでしょうか?

 

 

 

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≪うつ病治療過程での反応・寛解・回復≫

 

 

上図をご覧いただくと分かりやすいのですが、急性期治療の過程で見られる「反応」、その後「寛解」を経て、回復期(継続期治療)の終わりを示す「回復」。

また、反応~寛解~回復の間にうつ病の症状がぶり返してしまった状態を「再燃」と呼び、回復後の再発予防期に再び抑うつ状態を起こしてしまう状態を「再発」と言います。

 

まとめると・・・

・反応…休養、投薬などでうつ病の症状に回復の兆しが見られたこと

・寛解…以前の元気が回復している状態

・回復…寛解の状態が半年以上続いている状態

・再燃…寛解前後にうつ症状を発症した状態

・再発…回復後、再びうつ症状が発症した状態

 

 

うつ病は再発性の高い病気として有名です。

うつ病を患った人がその後5年間で再発する確率は50%ほど。

また、うつ病になった回数が3回以上の人は、再発確率が90%にまでなるというデータがあります。

 

うつ症状から解放され、治ったという手ごたえを感じていても、決して油断せず、認知療法や対人関係療法などの精神療法などで再発を予防していきましょうというのが、現在主流となっているうつ病治療方法です。

 

先ほどもお伝えした通り、「寛解」とはまだ治療半ばです。寛解後は投薬治療を医師の判断をもとに続けていき、徐々に減らしていくことが回復へとつながっていきます。絶対に自己判断で薬をやめたり減らすことはやめましょう。

 

医療用語はわかりづらいものが多いですし、予約患者でいっぱいの担当医に一つ一つ聞くのも気が引けますよね?

ぜひ参考にしていただきたいと思います。

 

 

 
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