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精神療法における「認知療法」とは


 

うつ病に対する治療法には、大きく分けて3通りの方法があります。

1つは薬物を使用する薬物療法、もう1つは体を休養させる身体的療法、最後に考え方を変える精神療法があります。

精神療法の中に、「認知療法」という療法が存在しますが、一体どういうものなのでしょうか。


 

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 ≪認知療法とは≫

 

 

簡単に言うと、生活で起きた出来事に対する見方を変えることで、良い方向に考えをむけていくという療法です。

 

私たちの頭の中では、起きた出来事に対し、パッと色んな考えが浮かびます。

 

その中には、自分だけが思い込んでいることで、他の人からしたら「えっそんなことないのに…」と感じられることもあります。

 

例えば、「仕事でミスをして叱責を受けた」ということに対し、「私は何をやっても駄目だ」と捉えるといったことです。

 

このように思うことは本人にとって習慣のようなもので、このとき「おかしい」とは感じていません。

 

しかし、その考えが本当に正しいという根拠がない場合が多いのです。

 

認知療法では、こういった“否定的な思い込み”に合理性をもたせるようにするのです。

 

 

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≪認知療法における治療方法≫

 

 

認知療法においては“否定的な思い込み”を紐解いていき、症状を軽くしていきます。

 

 

具体的には以下のように行います。

 

今回はみなさんに身近に感じる題材として「恋愛」を例に見ていきましょう。

 

 

1、過去に起きた嫌な出来事を記録

⇒好きな子と仲が良かったはずなのに、フラれた。

 

2、現在の日常の中で嫌な感情をもった体験を記録(なぜ嫌だったか、何を思ったかついて)

⇒あっちから言い寄ってきたから「いいな」と思って好きになったのに、告白したらフラれた。

 

【感情】

・期待させておいてなんだよ

・じゃあ最初から近づいてくるなよ

・俺は好きな子とは結ばれないんだ

 

3、記録した中で、よく出てくる“否定的な思い込み”を特定する

⇒「俺は好きな子とは結ばれないんだ」

 

4、“否定的な思い込み”を修正していく

⇒本当にそうなのか、何らかの事情があったのではないかなどを考える

 

これが、基本的な認知療法の流れです。

 

 

つ病の症状が現れているときは、“否定的な思い込み”というものに感情が支配されている場合があります。

 

認知療法を行うことによってその支配から解放され、うつ病の症状が軽減されます。

 

もし今うつ病かも、あるいはうつ病と診断された方がいらっしゃったら、薬に頼らない認知療法で治療することも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
 

 

 
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