支える側のこころとからだも大切に!
「そんなこと言われてもどうしたらいいか」と思う方もいらっしゃると思います。
ここでは、うつ病をサポートする人の心のあり方について、ご紹介したいと思います。
■うつ病の人と接する上で必要な心のあり方
1、脳の病気であるという認識に立つ
うつ病というのは、言わば脳が疲れて機能しなくなってしまう病気です。
心のほうで「あれをやろう!」と思っても、脳のほうでは「今動ける状態じゃない・・・」と、正常に働かず、動きたくても動けないのです。
決して、本人が甘えているのではなく、本人にもどうしたらいいのか分からないのです。
自分で行動や考えをコントロールできないというのが、うつの症状なのです。
サポートする側としては、うつ病は病気であるという認識に立って接する必要があります。
過度に期待をしたり、本人を責めたりするのは禁物です。
両脚を大けがしている人に「走って!急いで!」と期待するのは、酷なことだと思います。
また、その人に対し「なんで走らないの??」と責めることも通常ありませんよね。
大抵、人に対してストレスがたまるというのは、自分の期待や願望通りに動いてくれない時です。
あらかじめ、うつ病は脳の病気であると考えて必要以上に期待をもたないことも、自分の心をコントロールする上で必要なことです。
「うつ病の身内がいるなんて言えない…。」
「誰かに頼ってもどうしようもないし、何か改善するの?」
そんな風に思っている方は少なくないと思います。
しかし、うつ病のサポートを頑張りすぎたために「もう限界」と感じ、
今度は自分が…という例も実際きかれるはなしなのです。
ですから、うつ病のサポートを通して感じる嫌なことや不安なことは、
周りにもっと発信していいと思います。
それは、インターネットの掲示板や相談用サイトでもいいですし、
病院のスタッフや支援団体などでもいいです。
決して身内や友人でなくてもいいのです。
大事なのは、「今、自分は辛いんです」と気持ちを吐けること。
決して「ためこまないこと」です。
人間は自分に余裕がないときは、中々他者のことを考えられません。
まして、うつ病のサポートとなると使うエネルギーは膨大です。
また、自分が弱っているとうつ病が伝染する可能性があります。
ですから、あなたが健康であることはうつ病のサポートをする上で最も大事なことなのです。
以上、うつ病の人と接する上での心のあり方でした。
うつ病を支えるというのは、本当に大変です。
ストレスもたくさんかかります。
ですが、あなたがうつ病になっては元も子もありません。
自分のストレスを解消してあなた自身が健康でいられるようにしましょうね。