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うつ病のような症状が……うつ病じゃない可能性もあります

 


近頃、憂うつな気分が続くから、うつ病かもしれない。
そんな時、うつ病ではないということも当然あります。
今回は、うつ病以外のどんな可能性があるのか、お伝えします。


 

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うつ病に似た症状が現れながら、うつ病ではない場合、
1つに、他の病気である可能性があります。

 

うつ病に近い症状が現れる、代表的な病気は以下の通りです。

・パーキンソン病
・認知症
・統合失調症
・慢性疲労症候群
・甲状腺機能低下症
・膠原病
・糖尿病

など

 

 

それぞれの病気について、簡単にご紹介します。

 

《パーキンソン病》

50歳以上で発症する病気です。
まれに40歳以下で起こることもあり、
その場合は若年性パーキンソン病と呼ばれています。
主な症状として、手足のふるえや筋肉のこわばり、
動作が遅くなる、などがあります。
うつ気分や意欲の低下といった症状も見られます。

 

《認知症》

かつては痴呆症と呼ばれていました。
なんらかの原因で脳の細胞に障害が起こり、
日常生活を送ることが困難になる病気です。
うつ症状を発症するため、高齢者がうつ状態になった時、
認知症だったという場合があるのです。

 

《統合失調症》

幻覚や妄想といった症状が現れる精神疾患です。
脳のもつ能力が衰えることで発症すると考えられています。
やる気の低下や感情の動きが少なくなるなどの症状も見られます。

 

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《慢性疲労症候群》

ある日突然、全身の倦怠感に襲われ、それが長期間続きます。
抑うつ症状も同時に発症します。
発症率は1,000人に3人と言われていますが、
世間で知られていない分、
うつ病や更年期障害などと判断されてしまうことも多いようです。

 

《甲状腺機能低下症》

甲状腺の機能が低下することで、全身の代謝が低下する病気です。
むくみやそれに伴う声のかすれといった身体的症状以外に、
眠気や抑うつといった症状も現れます。

 

《膠原病》

全身の皮膚や関節、筋肉などに炎症が起こる病気です。
1つの病気ではなく、リウマチ性疾患と自己免疫疾患、
結合組織疾患が重なりあった病気の総称です。
全身性エリテマトーデスという病気が、
身体症状とともに精神症状を発症しやすいと言われています。

 

《糖尿病》

血液中の糖分の濃さが高くなる病気です。
この当分は、本来、筋肉や肝臓などへ取り込まれるのですが、
インスリンというホルモンの減少などから
血中の糖分が濃くなってしまうのです。
糖尿病の患者はうつ病になりやすいと言われ、
また、その逆で、うつ病の患者も糖尿病になりやすいと
言われています。

 

 

 

病気以外でうつ病のような症状が起こった場合、
服用している薬の影響である可能性もあります。
例えば、副腎皮質ホルモン(ステロイド)やインターフェロン、
抗がん剤などが、うつ症状を起こすことがあると指摘されています。

 

 

他にも、アルコールなどの依存性のあるものの影響も考えられます。
アルコールの摂取量が依存症になるような量ではないか、
確認してみることも大切です。

 

 

憂うつな気分が続く場合、「うつ病だ」と決めつけてしまう前に、
ちょっと落ち着いてみて、他の可能性を検討することも必要です。
今回の記事を参考にしてみてください。

 

 

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