うつ病にさせない!部下を守る良い上司とは?
4月は新卒や転職を経た新入社員が希望一杯にスタートを切る時期ですね。
平成27年12月から厚生労働省から企業へストレスチェックが義務付けらたのはご存知でしょうか?
それほど、職場におけるストレスからの不調が多いのですね。これからは貴重な人材のメンタルヘルスを
守ることが出来る上司が求められますが、どのようなことをすればよいのでしょうか?
≪精神障害の労災認定率は・・・おおよそ40%!≫
仕事をしていく中で、何らかの原因で強いストレスを受け、それが原因で精神障害を発症し休業を余儀なくされたと認められれば労災に認定されることがあります。
それがどれくらいの割合かと言うと
平成23年度・・・30.3%
平成24年度・・・39.0%
平成25年度・・・36.5%
平成26年度・・・38.0%
引用『厚生労働省 精神障害の労災補償状況より』
なんと3年間で8%もの増加が見て取れます。
この一年後の平成27年には、「定期的に労働者のストレスの状況について検査を行い、本人にその結果を通知して自らのストレスの状況について気付きを促し、個人のメンタルヘルス不調のリスクを低減させるとともに、検査結果を集団的に分析し、職場環境の改善につなげる取組」のストレスチェックの導入へと至ったのですね。
このデータの精神障害の中にうつ病も含まれており、会社からの重圧や長時間労働、パワハラなどの
ストレスがもたらした結果と言えるでしょう。
では、こういった流れの中で、部下を守るために上司ができることにはどんなことがあるのでしょうか?
≪できる上司は部下の〇〇をうまく利用する!!≫
〇〇に入る言葉はズバリ「性格」です。
部下の性格・・・考え方の傾向と言い換えてもいいと思いますが、この一人一人が持つ「性格」を利用してコミュニケーションをとるのです。
社会人になったのだから、学生気分でいてもらっては困る。
上下関係を学ぶことも大切なのだから、部下が上司に合わせて当然だ。
うちの会社は代々こういうやり方で、それをわかって入社してきたはずだ。
など今まで会社の中で、たゆまぬ努力や数々の場面で自分よりも会社を優先してきた方からすれば、なぜ自分の方が新入社員に合わせなければならないのかと思われてしまうかもしれませんが、一歩ひいて余裕を持った視点で接することは、部下が生き生きと働くことにつながり、自分の評価にも跳ね返ってくるのです。
褒めると伸びるが増長するタイプ
協調性に優れているが自分で切り開いていくことは苦手なタイプ
仕事には人一倍の熱意を見せるが結果をせっかちに求めるタイプ
例えば、上記のような性格の部下を持った時に、一律同じ接し方・伝え方をしたのでは、成果や達成感に大きな違いが出てくるでしょう。
そしてもう一つ、必ず必要なのは、部下の様子に敏感になることです。
顔色をうかがうのではなく、仕事上での様子から異変があればそれを察知し、続くようであればどうしたのか聞き、早期の対処へと結びつけることです。
大切な部下を守るため、会社の利益のためにぜひ意識してみていただきたいと思います。