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うつ病になりやすいという「循環気質」と「執着気質」とは?


前回はうつ病になりやすい性格として『メランコリー親和型性格』を紹介しました。
今回は、『循環気質』と『執着気質』についてお伝えします。


 

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うつ病と性格の関係については、特にドイツと日本で研究されてきました。
どちらも国民性として「真面目」や「勤勉」などがあげられます。
もしかしたら、この勤勉な面が関係して、研究が進んでいるのかもしれませんね。

 

今回ご紹介するうつ病になりやすい性格は、
ドイツと日本の研究者が提唱したものになります。

 

 

《循環気質》

 

循環気質、あるいは循環性格と呼ばれています。
ドイツの精神科医であるクレッチマーが提唱しました。

 

この性格の人は、社交性があり、善良で親切です。
人付き合いがよく、おしゃべりで快活なので、
躁状態(気分が高揚した状態)である印象を与えます。

 

一方で、責任感を強く感じて、
失敗を引きずってしまうという面も、合わせ持っています。
気分が塞いで、うつ状態に陥ったりもします。

 

この躁状態とうつ状態をいったりきたりする場合、
あるいは、躁状態かうつ状態のどちらかに偏る場合とがあります。

 

このタイプには、肥満型の体型の人に多いとされています。

 

また、躁状態とうつ状態を行き来する双極性障害の人には、
この性格の人が多いと言われています。

 

 

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《執着気質》

 

執着気質、あるいは執着性格と呼ばれています。
日本の精神医学者である下田光造(しもだ みつぞう)が提唱しました。

 

『執着』という言葉が示すように、
一度生じた感情を長い期間、持ち続けます。

 

簡単に言うと、勉強や仕事への熱意が長続きするということです。
ですから、「真面目」だったり、「仕事熱心」だったり、
あるいは、「凝り性」といった評価を受けます。

 

メランコリー親和型性格に似ていますが、その真面目さを、
自分にも、周囲にも求めてしまうのが執着気質の特徴です。

理想に向かって頑張り過ぎてしまう完璧主義で、
周囲が理想に追いつけないということが続くと、
自分一人で抱え込んでしまいます。

 

また、適度に息抜きをするということが苦手なので、
精神的な疲労に気づきにくいタイプです。

 

 

どちらの性格も、真面目で、自分の役割を責任持って務めようとします。
しかし、自分が抱えるストレスに気づきにくいので、
知らず知らずのうちに精神的な負担が大きくなってしまいます。
そして、そのストレスを解消できず、うつ病になってしまう人がいるのです。

 

自分の性格のタイプを知り、自分なりのストレス解消方法を見つけて、
うつ病の予防や再発防止をしていきましょう!

 

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