考え方のクセを修正して、ストレス減らしましょう!
ストレスは、うつ病になってしまう原因のひとつです。
ものごとに対する考え方・受け取り方によって、かかってくるストレスは変わってきます。
マイナス思考からプラス思考に修正していくことで、ストレスを減らすことができます。
一つのものごとがあったとして、そのものごとに対する考え方や受け取り方は
人それぞれ違います。
これは「考え方のクセ」と言えるでしょう。
例えば、AさんとBさんがトイレ掃除をするとします。
Aさんの「考え方のクセ」は、プラスに受け取るというものです。
だから、綺麗にトイレを掃除することで
「自分だけではなく、次に使う人も気持ちよくトイレを使える」と考え、
やりがいを感じます。
一方、Bさんの「考え方のクセ」は、マイナスに捉えてしまうというものです。
掃除が好きでも無いのに汚いトイレを掃除することは、「辛い」と感じます。
責任感から無理に続けますが、そのため、ストレスを感じ続けることになってしまいます。
実は、Bさんのように「考え方のクセ」がマイナス思考にかたよっている場合、
自分ではなかなか気づくことができません。
また、うつ病になりやすい人は責任感が強いため、
「辛い」と感じていても途中で投げ出すことができません。
すると、ストレスは減るどころか、増える一方になってしまうのです。
どんなことにもプラスの面とマイナスの面があります。
マイナスの考え方は、いちがいに悪いものとはいえません。
一説には、生物は生き抜くためにマイナス思考を持つとも言われています。
危険を察知するため、楽観的にならずに、常に最悪の状況を想定するのです。
現代社会でも、生命の危険を避けて安全に過ごすために何事にも慎重になることは、
必要なことです。
しかし、先にもお話ししましたが、うつ病になりやすい人にとって、
マイナス思考がいきすぎるということは、ストレスを大きくするということです。
結果として、うつ病を発症する危険性が増すのです。
Bさんのような「考え方のクセ」を修正するのに有効なのが、「認知療法」です。
うつ病の治療方法として用いられており、マイナス思考になりがちな「考え方のクセ」を直し、
柔軟な考え方を身につけていくことができます。
自分の考え方を見直すために、カウンセリングを利用することも一つのやり方です。
「うつ病だとはっきりしないけれど、とにかく仕事が辛い」、
「マイナス思考ばかりしてしまって疲れる」などの悩みについて、
カウンセラーとじっくり話すことで改善点を探っていくことができます。
誰でも、マイナス思考は持っているものです。
けれど、考え方を修正することで、あなたのストレスを少しでも減らすことができるでしょう。
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