こころの病気は理解されづらい・・・
外見的には健康に見えても、病気を薬でコントロールしていたり、かなり無理をしていたりする場合だってあるのです。
そんな心の中が傷だらけにも関わらず、うつ病を隠したままでいると、どんどん症状が悪くなっていきます。
そして、うつ病になると、集中力の低下や体調不良など仕事においても、日常生活においても支障をきたします。
しかし、外見上は分からないため本人がうつ病だと伝えない限り見たままで判断されます。
すると、「仕事のできない人だ」「怠けるな」「信用できない」と非難や叱責を受けることになります。
とはいえ、仮に「私、実はうつ病なんです・・・」と本人が打ち明けても、周囲の人のうつ病への理解がない場合は、
「こんなこともできないの?」「病気のせいにするな」「しっかりしろ」などと、無理解に伴う非難や叱責を浴びることがあります。
これでは、うつ病を伝えたにしても、伝えなかったにしても良くない結果になるのか・・・と思ってしまいますね?
しかし理想的には自分の病気を伝えたうえで、相手に十分理解してもらうことが必要です。
この理解を得ることで、うつ病の人が生活や仕事を続けていくのに助けとなるのですから。
それでは、すべてオープンにすればうまくいくのかと言うと、そうではない場合も多いです。
相手がうつ病に対して理解を示さない場合は、逆に叱責されたり、病気になった原因を問われたりすることもあるでしょう。
そうなると、うつ病の人は自分をとことん責めてしまい、症状が悪化してしまう可能性もあります。
うつ病を打ち明けるか打ち明けないかは、ケースバイケースと言えますね。
社会人ならば、うつ病と診断されたときは、その会社の利益を守るという意味で報告が必要でしょう。
ただ、どの程度、どういう伝え方を誰にするかは慎重に考えることをおすすめします。
理想的なのは、うつ病だと打ち明けて、それに周りが寄り添って理解しサポートすることです。
周りの人にできることは、うつ病を理解しようと試みることに違いありません。
ほんの少し、その人の立場に立って歩み寄ってほしいと思います。