大切です!医師やカウンセラーとの信頼関係
実は、基本的に医師やカウンセラーはアナタと信頼関係をつくりたいと思っています。
それはアナタの症状の治療を効果的に進めて治したいと思っているからです。
例えば医師としては、うつ病が良くなっても1年間ほどは再発防止のために、
本当は投薬を続けてほしいと思っています。
しかし、患者のアナタからしたら「治ったのに、なぜまた薬を飲む必要があるの?」と疑問に思うことでしょう。
ですから、アナタの希望もありますし、副作用などもあるので、強要はしたくありません。
ですが、うつ病は再発性の高い病気です。
その再発を防ぎたいという医師の考えも忘れてはいけません。
特に双極性障害という病気においては投薬を止めるとほぼ再発する病気と言われています。
再発防止のためには、ずっと薬を飲まないといけませんと言われても納得できないでしょう。
そこで、つまるところ信頼関係が大事になってくるのです。
信頼関係ができていれば、治療の説明にも聞く耳をもってくれる―――
そう思っているからです。
また、信頼関係があると患者のアナタの意見や症状に関しても把握しやすくなります。
うつ病において状態や進行状況を把握することは、適切な治療を行う上で大切です。
この症状にはこの薬を、この症状にはこの心理療法をなどとアプローチがスムーズにいきます。
逆に患者のアナタの立場としても、信頼関係があれば言いたいことが言えたり、本当の自分を見せることができたりできますよね。
仮に投薬をしたくないのであれば、医師になぜしたくないのかなど相談もできます。
ここで、投薬に関する情報や、今の自分の状態などを共有することができます。
つまり、効果的にうつ病の治療を行うには、信頼関係が非常に大切なんです。
ただ、私の場合は、うつ病と診断されたときにどうしても医師を信頼することができず、
ただ出された薬を飲み、ただ心理療法もせず寝ていただけでした。
医師とは診察に行けばただ薬を出すだけの存在でした。
そういう人に、自分の気持ちや辛さを打ち明けることなんてできません。
もしかしたらその医師の考えでは、話してくれるまで待ってみようと思っていたかもしれません。
その医師なりに信頼関係を築こうとしていたのかもしれません。
ただし、医師やカウンセラーと信頼関係を築けるかどうかは相性の問題も出てきます。
ですから、どうしてもこの人とは上手くいかない、相容れないという場合は、
相談する人を変えるということも視野に入れておく必要があります。
大切なことはアナタの症状が良くなることです。
そのために、医師やカウンセラーとの信頼関係が必要なのです。