原因不明の体調不良に悩まされて・・・ 原因はうつ!?
もちろん、うつ病には気分の落ち込みや自分を責める傾向、不安感など精神的な症状もあります。
しかし、精神的な症状よりも身体の不調を先に感じ、それを内科医に訴えるのですが、検査をしてもはっきりしない場合は、精神科受診を勧められます。
そして、医師のカウンセリングや診断により、うつ病と発覚することもあるのです。
以下はあるうつ病になった本人の体験談です。
~あるとき急に震えがとまらない~
眠れない日が続いたある日、夜明け前にふと目が覚めたとき、すごく寒くてふるえがとまりません。
動悸も激しく、胸が苦しくなってうずくまっていたら、妻が気づいてくれました。
「寒くて」としか言えません。熱をはかったのですが熱はありません。
理由がわからず内科を受診したら、精神科に行くようアドバイスされました。
引用:うつ病の人の気持ちがわかる本 P16
このように、本人に身体の不調の自覚症状はあるものの、理由がはっきりせず、実はうつ病に伴う症状だったというケースが少なくありません。
ただし、身体の不調がうつ病のサインであるならば、早めに受診すればうつ病の早期発見につながります。
うつ病は早期発見・早期治療を行うことで症状が良くなるとされています。
ですから、もし次からお伝えするような身体的症状が現れているのならば、医師に相談するのが良いでしょう。
【睡眠に関する症状】
寝つきが悪い、夜中に目が覚める、早朝に目が覚めてその後眠れない、寝足りないと感じ逆に寝すぎてしまう
【食欲に関する症状】
食べられない、食べる気が起きない、食べるのが止まらない
【頭部周辺の症状】
キーンとした鋭い頭痛、こめかみをギューギューされる感覚、頭が重い、耳鳴り、めまい
【消化器症状】
胃が痛くて食べられない、軽い嘔吐感がある
【身体全体の症状】
異常にだるく身体や手足が動かない、身体のどこかがいつも痛い
【その他の症状】
寒い、のぼせる、性欲がない、生理がこなくなる、手足がしびれる
ちなみに、最も多いとされるのが「睡眠に関する症状」で、80%以上の人が自覚するとされています。
(文献:更井啓介「躁うつ病の身体症状」より)
もし、アナタが「最近身体の調子が悪いな、おかしいな」と悩まれているのであれば、
内科からのアプローチの他に、精神面の検査も視野に入れることをおすすめいたします。