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働き世代のうつ病がはらむ危険性①


30代から40・50代の一般的に働き盛りと言われている年代の方々はうつ病の罹患率が高いと言えます。

職場でも家庭でもストレスが多く、常にうつ病にかかる条件を兼ね備えていると言っても過言ではありません。

働き世代の方々のおかれている現状を見ていきましょう。


 
 

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≪働き世代のうつ病患者数≫

 

 

30代~40代のうつ病・躁うつ病の患者数は男性で16万4千人、女性で24万1千人となっています。

(厚生労働省 患者調査 2014年10月次)

 

 

また、働き世代のうつ病も下のグラフからも分かる通り、1999年から2008年にかけて大幅に増加しているのが

お分かりかと思います。

 

 

働き世代のうつ病 グラフ

 

なぜ働き世代のうつ病がここまで増加しているのか、その原因と環境について見ていきましょう。

 

 

 

 

≪原因と環境≫

 

 

そもそもうつ病になる一番の要因は一般的にストレスと言われています。

 

そのストレスの原因を大きく「仕事」と「プライベート」の二つに分けて考えてみましょう。

 

 

 

~「仕事」において~

 

 

◇役職・地位の変化に伴う責任へのストレス

 

◇部下、上司との人間関係のトラブルにおけるストレス

 

◇仕事量・仕事の質の変化に伴うストレス

 

◇待遇や評価への不満からくるストレス

 

 

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働き世代となれば、ある程度仕事にも慣れ、昇進や転勤、役職に就くという方もいます。

それは会社からの期待を背負うという、とても素晴らしい出来事なのですが・・・

 

それに伴い今までの仕事の質や量が変化し、責任や負担が重たくのしかかり、心身に大きなストレスが溜まってしまう年代でもあります。

 

 

また、長時間労働や難解な仕事をしているにも関わらず、待遇が改善されないなど、自分への評価の問題で悩むこともあります。

 

最近では終身雇用はもうひと昔前の話で、いつリストラや倒産が自分の身に降りかかるかもしれないという不安感・焦燥感、さらに成果主義の会社が増えたことも一般的にはストレスを増大させていると言われています。

 

 

さらに、人間関係にストレスの原因を抱えている人も少なくなく、上司・同僚・部下といった社内での関係に加え、取引先やお客様との関係に至るまでどの場面でも常にストレスにさらされているのです。

 

 

このように働き世代には悩みがたくさん降りかかるのにもかかわらず、相談できる相手がいないという人間関係の希薄さや、家庭もまた違う問題を抱える年代という状況で、家族にさえ頼れず、とても深刻な状態に追い込まれてしまうケースも少なくありません。

 

 

自分のストレス過多な状況に気づいた時には、普段の生活を振り返り、ストレスと上手に付き合うために「物事の考え方」を変えてみることをおすすめします。

 

また、これらの症状の程度が重かったり長期間続くような場合には、専門家(精神科、心療内科、カウンセリングルーム)に相談することもできます。追い込まれてしまう前に、その扉をたたきましょう。

 

 

―働き世代のうつ病がはらむ危険性②へ続く―

 

 
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