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子どもがうつ病にかかってしまう、きっかけとは……


感受性豊かな子どものうつ病は、さまざまなきっかけで発症します。
今回は、子どもたちがうつ病にかかってしまう、そのきっかけについてお伝えします。




子どももうつ病になるということは、
10年前に比べれば、かなり知られているでしょう。

 

大人の場合は『うつ病になりやすい性格』があるので、
その性格の人は注意するなどの対策ができます。
しかし、子どもの場合は性格による影響はあまりないようです。

 

 

では、どうすれば、子どものうつ病を防いだり早期発見したり
できるでしょうか?

 

それには、うつ病にかかる『きっかけ』を知ることが重要になります。
きっかけになりそうなできごとを知っていれば、
その後のこどもの変化に気づきやすくなるでしょう。

 

 

では、何がきっかけになるのでしょうか?

 

やはり、大人と同じように、大きなストレスがかかるできごとが
きっかけとなることが多いようです。



【家庭内でのストレス要因】
・両親の不仲や離婚
・母親と祖母の不仲
・家族の死
・両親や兄弟姉妹とのトラブル
・引越し
など……

 

【学校などでのストレス要因】
・入学
・卒業
・進級
・受験
・いじめ
・失恋
・部長になる
など……

 

ご覧のように、必ずしも悪いことだけがきっかけに
なるわけではありません。
どういったできごとに強いストレスを感じるかは、
人それぞれ違うのです。

 

体験するできごとは人によって違いますが、
今ご紹介したストレス要因の多くは、
子どもが成長する過程で避けられないできごとでしょう。
変化というのは、良くも悪くもストレスとなってしまうのです。




子どものうつ病に性格の影響はあまりないとお伝えしましたが、
うつ病にかかるリスクが高くなる因子はあります。

 

一例ではありますが、自分が悪いと思いがちな子や
周囲から負の評価ばかりを受けている子などが当てはまるでしょう。

 

 

例えば、両親の離婚や家族の死など、辛いできごとが起こるとします。
このできごとによって、子どもはなにかに取り組もうという意欲が
低下するかもしれません。
自分でも勉強などを「やらなくてはいけない」と思いますが、
なかなか集中することができません。

 

そして、できないことを親や教師に叱られてしまいます。
そうすると、ますます勉強などに取り組む意欲が低下したり
自分に対する自信が失われたりするでしょう。

 

こうして、負のスパイラルに陥り、うつ気分や不安感が増します。
それはつまり、うつ病にかかってしまう可能性が高まるということ
なのです。



大人のうつ病でもそうですが、ある種の病気を抱えていると
うつ病を併発してしまうことがあります。

 

子どもの場合は、発達障害があるとうつ病にかかりやすくなると
言われています。
発達障害のない子よりも、人間関係や学習面での苦労が多いので、
その分ストレスも多いことでしょう。

 

 

さらに、不登校や引きこもりの中には、
うつ病が隠れていることがあると言われています。
学校に行きたくない、などの訴えの裏に、
うつ病の症状が潜んでいるのです。

 

 

過剰に心配しすぎるのはよくありませんが、
大きな変化があった時は、ストレスが多い時期です。
それが、うつ病にかかる『きっかけ』となる可能性があることを認識して、
どうか温かい目で子どもたちを見守ってあげてください。



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